巻き寿司

太巻き寿司

太巻き寿司は海苔巻きの中に卵焼きや桜でんぶやカンピョウ、きゅうりや椎茸など複数の具材を詰め込んでいるためにとても太くなり、 見た目どおり太巻きとの名で呼ばれます。 太巻きはチラシ寿司のように海鮮ネタはそれほど使われず、煮物などが多く使われカットせずに食べるには太すぎるくらいのサイズになります。 大きいものになると握りこぶしほどの太さになりますので、もしそのままかぶりついたとしても一本を1人で完食するのは大変な量になるでしょう。 カットしたときに断面図の具の面積も広くなりますので、具材の配置位置を上手に調整すると切断面に絵を描くことも可能です。 この金太郎飴のようなどこを切っても同じ絵が現れるお寿司は、飾り寿司と呼ばれています。これよりやや細いものは中巻き寿司となります。 太巻きとの違いは太さだけではなく、使われる具材も海産物がメインになります。 頑張れば一本そのまま食べることもできそうな大きさで、節分に食べる恵方巻き寿司もこの中巻きのサイズになります。 恵方巻きは節分の日に食べると縁起がよいとされており、丸かぶり寿司、恵方寿司、開運巻き寿司と呼ばれることもある縁起物の巻き寿司です。 もともとは関西の風習で、食べる際はその年ごとに決められた恵方を向いて、丸ごと一本を食べきるなどルールの多い変わったお寿司です。 食べる際のルールは、まずその年の恵方を向いて、願いごとをしながら食べなければいけません。 そして食べている最中は絶対に他の方角を向いてはならず、食べ終わるまでは一切喋ってはいけないのです。 途中で喋ってしまったり、食べきれずに残してしまうと失敗で、その人には不幸が訪れるそうですので挑戦するなら気合を入れて食べましょう。

細巻き寿司

細巻き寿司は寿司屋でよく見かける巻き寿司で、ネタは一品の食べやすい一口サイズの大きさです。 カッパ巻き(カッパではなくキュウリが具材)、ネギトロ巻き、納豆巻き、たくあん巻きなど、寿司屋以外でも馴染みのあるお寿司でしょう。 太巻きに比べて作るのも簡単で、海苔の上に飯を載せたらその上にキュウリなどの具を一品だけ、細く巻いたら完成です。 ホームパーティーでも細巻きなら簡単に準備できます。ご飯と海苔と、具に使いそうな食材を何点かお皿に載せておいて、 あとは用意された食材を各自海苔に取り分けて巻いて食べてもらうだけです。 味付けは醤油をおいておくだけでよいので、具となる食材は調理する必要のないものも多く、カッパ巻きならキュウリを細長くスティック状に切っておくだけで充分です。 海苔に巻いて食べるので取り皿も汚れないからさほど必要なく、箸を使わずとも手を汚さずに食べられるので本当にお手軽料理です。 ちなみにキュウリの細巻きがカッパ巻きと呼ばれるのは、キュウリはカッパの大好物だから説が有力です。 他にもカッパが作った説もありますが、カッパを巻いて食べたという話は過去にもないようです。

カリフォルニアロール

カリフォルニアロールとは名前から気付く人もいるでしょうが、日本で産まれたお寿司ではありません。 アメリカの西海岸で現地の人の口に合わせて考えられ食べられるようになり、人気のお寿司となったため今度は日本に逆輸入されて日本でも有名になった、 変わった経歴を持つ巻き寿司です。 このカリフォルニアロール最大の特徴は、中の具材がアボカドということでしょう。 アボカドの食感はマグロに似ているので、試しに作ってみたらおいしい!とアメリカ人にも好評となったようです。 日本でも巻き寿司の具はいろいろなものがあり今までに何度も何度も試行錯誤されてきたはずで、巻くことが可能な食材はほぼ全て試されてきたとは思いますが、 アボガトは日本でそれほどお目にかかるものでもないので、こればかりは日本国内で産まれることもなかったでしょう。 今では日本でもカリフォルニアロールをメニューに載せている寿司屋もあるほど、日本人にも受け入れられています。 他にも外国で考案され逆輸入された寿司のネタはいくつかあります。 アメリカらしいというか、コーンビーフを使った寿司なんかは日本人の発想にはないものだったでしょうが、食べてみると意外と美味しいそうです。 またマグロのかわりにツナを使った寿司も海外で産まれたものらしいです。おにぎりにもシーチキン・ツナがあり、日本でも普通に食べられていますが、 シーチキンを使った寿司は国外生まれなのです。